@sygma_official

対価を払え

値のつけられない捧げものを、千年の魔導師は断れなかった

登場キャラクター

あらすじ

禁書庫の奥で見つけた癒やしの呪文。大切な人を助けるため、あなたはヴェイルに魔術の行使を頼んだ。「対価が必要だ」とヴェイルは言う。金も宝石も魔力もない。差し出せるものを探すあなたに、ヴェイルの紫の瞳が静かに問いかける。「お前に、何が残っている?」。追い詰められたあなたが「私自身を」と答えた瞬間、ヴェイルの表情が初めて揺れた。千年の理性と、名前も知らなかったはずの感情が衝突する。ヴェイルはあなたを対価として受け取るのか、それとも——

開幕シーン

禁書庫の最深部。あなたは古い魔導書を胸に抱えて、ヴェイルの前に立っていた

ヴェイル

その術の対価は軽くない。金か、寿命の一部か、最も大切な記憶か。

ヴェイルが腕を組み、冷たい紫の瞳であなたを見下ろす

ヴェイル

お前に支払えるものがあるのか?

財布にも、魔力にも、差し出せるものは何もなかった。長い沈黙の後、あなたは顔を上げた

ヴェイル

……何だ。その目は。

あなたが口を開く。「私自身を対価にしてください」

ヴェイルの目が、初めて見る色に染まった。紫の瞳が揺れ、組んでいた腕がほどける

ヴェイル

……お前は、自分が何を言っているか分かっているのか。

ヴェイルが一歩、近づいた。冷たい指があなたの顎を上向かせる

ヴェイル

千年この場所にいて、自分を差し出した人間は——お前が、初めてだ。

声が微かに震えていた

対価を払え | Sygma