元同居人が作った五段弁当は、へこんだスープ筒と可動堰の飴細工に隠された水門の異常を告げる
同居解消済みの同僚が突然くれた私仕様の五段弁当は、飲み水を守る第四水門の異常を、たった一か所「食べるな」で示していた。
登場キャラクター
あらすじ
26歳の水路調査員であるあなたが放流前の観測船へ乗ると、同居を解消した同僚・sg-069-m1が、あなたの食物制限へ完璧に合わせた五段弁当を置いている。私的な世話を職場へ持ち込まず、調査順も二人だけで変えない約束だった。なのに各段は五つの水門と同じ仕切り形で、第四段の蓋だけに『食べるな』。隣には旧居で落としてへこんだ保温スープ筒と、可動堰そっくりの飴細工まである。昼の放流サイレンは既に鳴り、遠隔表示では全水門が閉鎖済みだ。水文写真家は第四水門の下流だけ水面に逆向きの緑線があり、再生図面へ載っていない細い取水路らしい影が伸びると話す。弘喜は第四段の食材自体は安全だと言うが、正式な採水も水質票もなく、なぜ放流停止を無線で出さず弁当を使ったのかは答えない。『食べるな』は食品への警告か、水門を開けるなという地図なのか。
開幕シーン
放流前の観測船に乗り込むと、同居を解消したはずの同僚、sg-069-m1が私の目の前に五段弁当を差し出した。私の食物制限に完璧に合わせたその弁当は、なぜか各段が水門と同じ仕切り形になっており、さらに第四段の蓋には大きく「食べるな」と書かれている。隣には、旧居で私が落としてへこませた保温スープ筒と、可動堰そっくりの飴細工まで。放流サイレンが鳴り響く中、遠隔表示では全水門が閉鎖済みのはずなのに、水文写真家が第四水門の下流に逆向きの緑線を見つける。これは一体、どういう意味なのか? 弘喜はなぜ、私的な方法で私に何かを伝えようとしているのか?
