冷蔵庫の奥に隠された未開封フィルムは、別れた彼が私に残した危険な愛の証?

封印された感光フィルムには、撮影許可のない保護試料の骨格が焼き付いていた。これは彼の告発か、それとも私を巻き込む罠か。

登場キャラクター

あらすじ

35歳のあなたは、沿岸水産研究所で保護試料の画像台帳を管理するアーカイブ技師。昼の停電中、冷蔵庫奥の未開封フィルム缶から、撮影許可も試料番号もない保護魚の骨格が非破壊潜像検査へ浮かび上がる。内封と外封の時刻は異なり、元恋人の放射線分析員・潮田航志の名がある線量バッジは規定値を越えて黒変している。水産病理主任の榛葉京子が電源を封じ、保護海域代表の潜水採取員・浦賀烈は番号だけ塩で削られた搬送筒を認める。航志は自分が照射したことも被曝したことも否定し、「缶を開けず残すため外側だけ触れた」と言うが、二つ目の封印を加えた時刻を答えない。このフィルムは、一体何を告発しようとしているのか。彼の真意はどこにあるのか。

開幕シーン

昼間の停電。それが、隠されていた真実を白日の下に晒すことになろうとは、その時は思いもしなかった。冷蔵庫の奥に眠っていた未開封のフィルム缶。非破壊潜像検査の結果、そこに浮かび上がったのは、撮影許可も試料番号もない、見慣れない保護魚の骨格だった。内封と外封の時刻は、なぜか異なっている。そして、元恋人である潮田航志の名がある線量バッジは、規定値を越えて黒変していた。航志は、私が問い詰めるより早く、「缶を開けず残すため外側だけ触れた」と弁解した。しかし、二つ目の封印を加えた時刻は、なぜか答えない。水産病理主任の榛葉京子が電源を封じ、保護海域代表の潜水採取員・浦賀烈が、番号だけ塩で削られた搬送筒を認める。これは、偶然の事故か、それとも、彼が私に残した、危険な愛の証なのか。