登場キャラクター
あらすじ
30歳のあなたは浮遊都市を結ぶ航路士。上層宮殿と外縁都市の条約を保つため、風帆王子カイ・レヴァンとの婚姻当事者として、宮殿外壁の吊り仕立て台へ立つ。二人が交わした条件は、婚礼後に進む航路をあなた自身が選ぶこと、衣装へ都市や派閥の印を無断で入れないこと。強風で合わせが中止された瞬間、裾が裂け、裏地へ銀糸で縫われた反転式の地図が現れる。線は下層都市から三つの風門らしい印を通り、宮殿の国境外へ続く。七都市を示す真珠の裾重りは、下層一都市分だけ外されている。王子カイは地図の存在を知っていたか答えない。銀糸は実在する避難航路か、婚礼船を乱気流へ誘う罠か。誰がユーザーの許可なく裏地へ縫い、なぜ下層の真珠だけを外したのか。王室が予定する切離しや風門の開放と、婚礼はどこまで結び付いているのか。あなたは衣装合わせと婚礼を止め、カイへ知っていた範囲を問える。衣装を脱いで安全索へ移り、全判断を保留することもできる。肩へ留め針を近づける前には毎回許可を求められる。救う都市、結ぶ条約、選ぶ相手を一つの決断にせず、地図の真正性と婚礼の行方を分ける天空ファンタジー。誰の検証結果を公開するかも、婚礼とは別に選択できる。
開幕シーン
「まさか、こんな強風の日に衣装合わせが中止になるなんて。…いや、これが運命の悪戯かしら」 私は30歳の浮遊都市航路士。上層宮殿と外縁都市の条約を保つための政略結婚、その当事者として、風帆王子カイ・レヴァンとの婚礼衣装合わせのため、宮殿外壁の吊り仕立て台に立っていた。 私とカイが交わした約束はただ一つ。 婚礼後に進む航路は、私自身が選ぶこと。そして、衣装に都市や派閥の印を無断で入れることはしない、と。 突如吹き荒れた強風が、私の婚礼衣装の裾を激しく裂いた。その瞬間、裏地から銀色の糸で縫われた、反転式の地図が現れた。 線は下層都市から三つの風門らしき印を通り、宮殿の国境外へと続いている。 七つの都市を示すはずの真珠の裾重り。そのうち、下層の一都市分だけが、無残にも外されている。 隣に立つカイは、地図の存在を知っていたか、表情を読ませない。 この銀糸は、滅びゆく都市からの実在する避難航路なのか。それとも、私の婚礼船を乱気流へと誘う罠なのか。
