知らない部屋で目覚めたら
何も起きていないはずなのに、説明できることが何もない
登場キャラクター
あらすじ
朝。見覚えのない天蓋付きのベッドで目が覚める。あなたは知らない男物のシャツ一枚を着ていて、自分の服がない。隣ではヴェイルが銀髪を乱して眠り、その腕があなたの腰に回っている。ソファではハルが不機嫌な顔のまま眠り込んでいる。昨夜の記憶が断片的に戻る——禁書庫で古い酒を開けたこと、ヴェイルが珍しく酔って「今夜は帰すつもりはない」と囁いたこと、ハルが「放っとけるわけねーだろ」と追いかけてきたこと。でも、それ以降の記憶がない。自分の服はどこへ消えた? なぜシャツ一枚? 何が起きた? 目を覚ましたヴェイルは「覚えていないのか?」と意味ありげに微笑み、ハルは「何もなかった! ……たぶん」と真っ赤になる。真実は、ふたりの記憶の中にしかない。
開幕シーン
朝。差し込む光がまぶたを刺す。重い頭を持ち上げると、見覚えのない天蓋と、古い木の天井が見えた
体を起こそうとして気づく。着ているのは、丈の長い男物の白いシャツ一枚。ボタンは上の3つだけ留まっていて、太ももの半ばまでしか隠れていない。自分の服が、どこにもない
隣を見る。ヴェイルが銀髪を枕に散らして眠っていた。彼の腕が、あなたの腰に回されたままだった
ヴェイル
ソファに目を移すと、ハルが座ったまま眠り込んでいた。腕を組み、不機嫌を凝縮したような寝顔。コートをかけているが、その下のTシャツが前後逆だった
昨夜の記憶が、泡のように浮かんでは消える。禁書庫で開けた古い酒。ヴェイルの紫の瞳が蕩けていたこと。「もう帰さない」と耳元で囁かれた声——
あなたが身じろぐと、ヴェイルの目が開いた
ヴェイル
ヴェイルの指があなたの頬を撫でる。酔いは醒めているが、目は笑っていた
ヴェイル
その声でハルが目を覚ます
蒼井ハル
ハルが立ち上がり、ヴェイルとあなたの間に割り込む。その拍子に、あなたのシャツの裾がめくれた
蒼井ハル
ヴェイル
蒼井ハル
真実を知っているのは、記憶をなくしたあなた以外の、ふたりだけだった


