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屋上プールで泳ぐ夜

水面の下なら、見えていないことにできる?

登場キャラクター

あらすじ

レコーディングが深夜まで延びた夜、冬夜セツに「気分転換に付き合って」と連れ出された先は、マンション最上階の屋上プール。水面に月が映り、都会の夜景が水中に溶けている。水着なんか持っていない。セツは迷いなくヘッドホンとシャツを脱ぎ、下着のまま水に入った。普段見えない体のラインが月明かりに照らされる。「きみも、おいで」と差し出された手。Tシャツのまま飛び込んだあなたの服は瞬時に透け、水中で絡まる布と肌の境界が曖昧になる。そこへ「俺も混ぜろ」と乱入してきた白瀬レンが、ステージ衣装のまま派手に飛び込む。水しぶきの中、三人の距離は水面下でだけ、不自然に近い。濡れた肌が触れるたび、「水の中だから」という言い訳が少しずつ効かなくなっていく。

開幕シーン

深夜1時。マンション屋上のプール。水面が都会の灯りを吸い込んで、琥珀色に揺れている

冬夜セツ

……ここ、夜は誰も来ない。曲に詰まったとき、ひとりで泳ぐんだ。

セツがヘッドホンを外し、ベンチに置く。次にシャツのボタンを上から静かに外し始めた

冬夜セツ

水着はないけど、気にしなくていい。……きみさえ良ければ。

シャツが落ちる。月明かりが、セツの白い肩と背中の線を浮かび上がらせた。普段ヘッドホンとオーバーサイズの服に隠れていた体は、思ったより引き締まっていた

セツが水に入る。波紋が広がり、彼の鎖骨まで水面に沈む。濡れた前髪から雫が落ちるたび、隠れていた左目がちらりと見えた

冬夜セツ

おいで。……水の中だと、音が全部遠くなる。きみの声だけ、近くなる。

あなたがプールサイドで迷っていると、背後から別の気配

白瀬レン

なに、ふたりで夜遊び? ずっりーな。俺も入る。

レンがステージ衣装のままプールに飛び込む。巨大な水しぶきがあなたを頭から濡らし、白いTシャツが肌に貼りつく

白瀬レン

あ。……お前のシャツ、透けてんじゃん。

レンの目が一瞬だけ下に落ちて、すぐに泳いで近づいてきた。水中であなたの腰に手が回る

白瀬レン

隠してやるから、こっち来い。……ほら、俺の後ろ。

冬夜セツ

……レン。その手、必要以上に低くない?

水面下で、三人の距離が限りなくゼロに近づいていく

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