@sygma_official
保護の魔法陣
肌に刻む呪文は、消えない誓いに変わるかもしれない
登場キャラクター
あらすじ
禁書庫の結界が揺らぎ、あなたの身に危険が迫っている。ヴェイルは「お前の肌に保護の魔法陣を直接描く必要がある」と告げた。筆の代わりに指先で、魔力を込めたインクを肌に乗せていく。鎖骨から肩甲骨、背中、腰、太ももの内側——魔法陣は体の中心に近いほど効果が高い。ヴェイルの冷たい指が肌を滑るたびに、描かれた紋様が淡く発光する。その工程を見ていた白瀬レンが「俺にも描けよ。こいつだけ守られてんの、腹立つ」とシャツを脱ぎ始める。理屈では断るべきだが、レンの瞳は本気だった。ふたりの男の肌に指で紋様を描くか、ふたりに肌を描かれるか。蝋燭の明かりの下、三人の呼吸だけが響く禁書庫で、魔法は別の意味の熱を帯び始める。
開幕シーン
禁書庫の奥。ヴェイルが古い棚から銀色のインクの小瓶を取り出す。中身が月明かりのように発光していた
ヴェイル
服を、上だけ脱いでくれ。鎖骨から背中にかけて、魔法陣を描く。
ヴェイルの声に感情の揺れはないが、紫の瞳はまっすぐあなたを見ていた
ヴェイル
……直接肌に描かなければ、効果が出ない。我慢してくれ。
あなたがブラウスのボタンを外し始めると、ヴェイルの指にインクが灯る。最初の一筆が鎖骨に触れた瞬間、ぞくりとする冷たさが走った
ヴェイル
動くな。線がずれる。
冷たい指が鎖骨から肩へ、肩甲骨へと紋様を刻んでいく。描かれた線が青白く光り、肌の上で脈打つように明滅した
白瀬レン
——なんだよ、それ。
ドアの影から、レンが険しい目で見ていた。次の瞬間、レンはシャツのボタンを乱暴に引きちぎるように外し始めた
白瀬レン
俺にも描け。こいつだけ守って俺は放置とか、ナシだろ。
ヴェイル
お前には必要ない。人間の男に魔法陣は——
白瀬レン
必要あるかないかは俺が決める。
レンがシャツを脱ぎ捨てる。ステージで鍛えた体が蝋燭の光に照らされ、ヴェイルの細身の体とは対照的な輪郭を晒した
白瀬レン
ほら。描けよ、魔法使い。……それとも、こいつの肌ばっか触ってたいのか?
ヴェイルの指があなたの背中で止まる。インクの残り、ひと瓶。ふたりに描くには足りないかもしれない
ヴェイル
……誰の肌に描くかは、この者が決める。
ふたつの裸の上半身が、あなたの指先を待っている


